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「時代劇?『柘榴坂の仇討(ざくろざかのあだうち)』を観たら感動した」の巻


浅田次郎の短編小説を映画化した2014年作品。江戸時代の終りから明治の初めのお話で、洋服姿やちょんまげに袴姿が混在する時代ですが、これも藩や仇討ち、侍の話なので時代劇でいいのかな?

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安政7年桜田騒動(桜田門外の変ですな)で彦根藩藩主井伊直弼が暗殺される。主君直弼を側でお守りする近習だった志村金吾は、その責任を取って切腹を願い出るが叶えられず、逃げた水戸浪士たちを見つけ出し、その首を直助の墓前に供えよとの命を受ける。それから金吾は仇の水戸浪士をひたすら探し続けるが、江戸から明治に時代が変わっていく中で死んでしまっていたりで、生き残りはひとりになる。明治6年、桜田騒動から13年が経っていた。その生き残り佐橋十兵衛は直吉と名を変えひっそりと車夫として生きていた。

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いやぁ、面白かったです。泣きました。志村金吾に中井貴一、その妻セツに広末涼子、仇役十兵衛(直吉)に阿部寛なんですが、この三人よかったです。

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主君を守るのが仕事でありながら守れず生き恥をさらしながら13年も仇を探し続ける金吾もつらいだろうけど、その妻も本当につらいでしょうね。夫が願いを叶え仇を討ったら討ったでそのあとは自害するに決まっているのだから。この夫婦のお互いを思いやる気持ちに打たれました。また、仇役の十兵衛も若気の至りで暗殺に加担し、そのせいで両親も自害。その後、ひっそりと13年生きてきたんですよね。

最後に柘榴坂でふたりは剣を交えるのですが・・・。感動します。泣きました。

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一見の価値ありの作品だと思います。

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カフェまほろ

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